没後四十七年追悼会「憂国忌」の御報告

記念シンポ「西郷と三島」に450名集う


没後47年「憂国忌」

 平成二十九年十一月二十五日土曜日の午後、千代田区永田町星陵会館において「没後四十七年 三島由紀夫氏追悼の集い『憂国忌』」が開催され、全国各地から450名を超える参加があった。秋晴れに恵まれたため出足もよく、また、若い人の参加が目立った。来年は明治150年。多彩な行事が予定されており、大河ドラマも「西郷(せご)どん」ということで、シンポジウムのテーマは「西郷隆盛と三島由紀夫」に焦点をしぼった。

 追悼会はジャーナリスト佐波優子さんの司会で始まり、まず全員が起立して三島由紀夫、森田必勝両烈士に黙祷を捧げた。開会の挨拶では、文芸評論家で鎌倉文学館館長の富岡幸一郎氏が檄文に書かれた憲法改正への決意を述べた。続いて奉納行事が執り行われ、薩摩琵琶「城山」(勝海舟作)を鹿児島から駆けつけた加治木島津家第十三代当主、島津義秀氏が弾奏。参加者は厳粛に聴き入った。薩摩琵琶の弾奏は東京では珍しいイベントでもあることから、生での弾奏を聴くために遠路足を運んできた人もいた。エントランスホールでは島津氏の著書『薩摩の秘剣』のほか、薩摩琵琶のCDも頒布された。


加治木島津家第十三代当主、島津義秀氏

 シンポジウム「西郷隆盛と三島由紀夫」は新保祐司、松本徹、渡辺利夫の各氏が熱弁をふるい、司会は「日本文化チャンネル桜」の水島総氏が気合いを込めて進行。場内は立ち見がでるほどの盛況だった。


シンポジウム「西郷隆盛と三島由紀夫」

 追悼挨拶は数々の三島演劇でヒロインを務めた村松英子さんが、娘の女優村松えりさんとともに登壇。三島由紀夫氏13歳の作品「酸模(すかんぽ)」をサロン劇場で上演する動機や背景について語った。  閉会にあたり、三島研究会代表幹事の玉川博己が挨拶。ついで事務局長の菅谷誠一郎からのお知らせのあと全員で「海ゆかば」を合唱した。


村松英子さん、村松えりさん

 最後に佐波氏が「来年もまた11月25日、憂国忌でお目にかかりましょう。日本が真の姿に戻る日まで私たちの戦いは続きます」と締めくくり、散会。多くの参加者が決意を新たにする催しとなった。


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