没後四十三年「憂国忌」の御報告

「雨にも負けず、風にも負けず、豪雨と強風のなかの憂国忌」
没後四十三年、三島由紀夫氏追悼会「憂国忌」盛大に開催


没後43年「憂国忌」

 平成二十五年十一月二十五日、午後六時から東京千代田区永田町の星陵会館大ホールにおいて憂国忌が開催され、全国から400名近くが強風と雨の中にも関わらず参集した。以下はその模様である。


佐波優子女史の司会

 憂国忌は評論家の佐波優子女史の司会で始まり、両氏への黙祷のあと「開会の辞」に替えて『三島由紀夫の憲法草案について』鎌倉文学館館長、文藝評論家の富岡幸一郎(関東学院大学教授)が講演した。
 引き続き弊会代表幹事の玉川博己から、23日に四日市で開催された「1970 森田必勝の青春」シンポジウムならびに墓参の報告がされた。


『憲法改正か自主憲法か』

 その後、シンポジウムにうつり、『憲法改正か自主憲法か』と題するパネル・ディスカッションが行われた。
 三島由紀夫の改憲への意気込み、檄文の熱い思いなどを、井尻千男(評論家、拓殖大学名誉教授)、小川栄太郎(文藝評論家、『約束の日』の著者)、藤井厳喜(政治学者)、松本徹(三島文学館館長)、水島総の各氏が討論に加わった。
 パネル討論のあと、DVD「葵上」「卒塔婆小町」について製作者から説明があった。
 ひきつづき語り芝居「冬のゆめ」について女優の村松英子さん、村松えり、さんが舞台稽古場から駆けつけられて挨拶、最後に参加者全員で、「海ゆかば」を合奏して終わった。

 引き続き参加者有志が参加する懇親会が近くのレストランに場所を移して行われ、三島氏にボディビルを教えた玉利斉氏らが秘話を披露した。ほかにも発起人から発言があって、暴風雨のつのる中、散会した。


会場内

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